数値が高くなりやすい生活習慣
遺伝ではない中性脂肪値の高まりは、すべて日頃の生活習慣の積み重ねです。
数値が高いあなた、今からご紹介する「悪い習慣」を続けていませんか?
何が悪い習慣なのかを知って、辞められるものからどんどん辞めていきましょう。
食事の時間が不規則
朝食を抜いたり、昼食や夜食を食べる時間が決まっていない…なんてことはありませんか?
間食や夜食が増えがちとなり、自覚のない食べ過ぎになっていることがあります。
特に注意したいのは夜食。夜はほぼ寝るだけでエネルギーを消費せず、脂肪として蓄積しやすくなってしまいます。
大まかでも良いので、毎日の食事の時間を決めてみましょう。
アルコールの摂り過ぎ
アルコールはそれ自体にカロリーがあるのはもちろん、おつまみに揚げ物など高カロリーのものが欲しくなりがちです。
アルコールを飲むと、肝臓でアルコールが代謝されます。
ただし、大量のアルコールを飲むと、その代謝に伴って、肝臓での中性脂肪の合成が進み、必要以上に中性脂肪が作られてしまうのです。
さらに、摂取すると体がアルコールの分解を優先して脂肪が分解されにくくなる上に、食欲を増進させる働きもあります。
お酒を飲むと、「締めはラーメン!」などと、必要以上のカロリーを摂取してしまう可能性が高くなります。
適量は個人差もありますが、1日ビール大瓶1本、日本酒1合、ワイン2杯程度。自制できる範囲で楽しみましょう。
車移動ばかりで運動をしない
運動するときには、まず糖質が使われて、糖質が不足すると中性脂肪が使われます。
つまり、運動をしないと中性脂肪値が消費されず、なかなか減らないのです。
ウォーキング、水中運動、スロージョギング、エアロバイクなどの有酸素運動を週に数回続けることで、効率よく中性脂肪を減らしましょう。
なかなかまとまった時間が取れないという場合でも、「通勤時に早歩きする」「エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う」など、できる範囲で身体を動かすことからはじめてみましょう。
外食が多い
中性脂肪値を上げやすいのが、脂質や糖質が多い食べ物です。
外食時は、なかなかこれのコントロールが難しくなりがち。
なるべく丼ものや麺類は避けて、和食御膳などのバランスの良さそうな食事を選ぶのがベターです。
とはいえ気にしすぎてストレスを溜めると、そのストレスも中性脂肪値を上げる原因になってしまいます。
「一人で食べる時はしっかり健康に気を遣う」「誰かと一緒に楽しみたい時はオーバーしても目をつむる」など、自分なりのルールを決めましょう。
喫煙
中性脂肪が高くなる原因の大半は食べ過ぎや、飲み過ぎによるものです。
必要以上に摂ったエネルギーは中性脂肪に変換され、脂肪組織に溜め込まれていきます。その過程で血液中で中性脂肪過多になるのです。
そして喫煙により、さらに中性脂肪の合成が促されてしまうことが分かっています。
タバコに含まれる「ニコチン」がカテコールアミンというホルモン分泌を活発にし、中性脂肪の合成を促進してしまうのです。
喫煙することにより、糖質や脂質の代謝に悪影響を及ぼし、中性脂肪だけでなくLDL(悪玉)コレステロールも増加させ、HDL(善玉)コレステロールは大きく減少させることもわかっています。
ニコチンの少ないタバコや電子タバコなども増えていますが、これらの新型タバコにも有害な化学物質が多く含まれており、健康への悪影響は否定できないものです。
すべては日頃の生活習慣の積み重ね
中性脂肪値を上げやすい、悪い習慣をご紹介しました。
「悪いとは意識していなかった」「悪いとは知っていても続けてしまっていた」という方もいらっしゃるかもしれません。
一つ一つできそうなものから改善して、良い習慣を続けましょう。結果が出れば、それをモチベーションに他の習慣も頑張れるはず。
すぐに結果が出なくても、続けることが大切です。
「今日も制限できて偉かった」と自分で自分を褒めながら、習慣にしていきましょう。