中性脂肪値対策に役立つ食べ物/飲み物
中性脂肪値が高いからといって、食べるのを極端にガマンしなければいけない、というわけでもありません。
厳しい制限は挫折の原因になったり、他の不調の原因になってしまいます。
ここでは、中性脂肪対策に役立つ食べ物を紹介します。食べ過ぎは禁物ですが、どれも健康にとても良い食べ物です。
ぜひ日々の食生活に取り入れてみてくださいね。
イワシ缶やサバ缶などの魚の缶詰
中性脂肪対策に効果的な「EPA」や「DHA」は、魚の油に含まれています。
しかし酸化にとても弱く、加熱するとほとんど流れ出てしまうため、刺身などの生の状態で食べるのが推奨されています。
とはいえ毎日新鮮な魚を調達するのは難しいですし、コストもかかってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、魚の缶詰。
ほとんどの魚の缶詰は、新鮮な魚を缶に入れてから加工しており、栄養素がそのまま閉じ込められています。
そのため「EPA」「DHA」などの栄養素が豊富に含まれており、中性脂肪対策にぴったりなんです。
ちなみに、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2010年版)」によると、1日1000mg以上の「DHA・EPA」を摂ることが推奨されていますが、
日本人は現状、平均して1日で500mg程度しか摂れていないと言われています。
積極的に魚を日常に取り入れて、健康な体づくりをしていきましょう!
水溶性の食物繊維が含まれる食べ物
食物繊維の中にも、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」とその反対の「不溶性食物繊維」があることはご存知でしょうか?
実はそのその2つの働きはまったく異なっており、中性脂肪対策におすすめなのは「水溶性食物繊維」です。
「水溶性食物繊維」は血中のコレステロールを抱き込んで排出したり、糖質の吸収を緩やかにして食後血糖値の急激な上昇を食い止めたりしてくれます。
血糖値の急上昇を抑えることは、結果的に中性脂肪値の高まりを防ぐことにもつながります。
ほかにも、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える働きもあります。
水溶性食物繊維は、海藻やきのこ、こんにゃくなどに多く含まれています。
ひじきや寒天、海苔、わかめ、もずくなどは普段の食生活にも取り入れやすそうですね。
野菜の中では、オクラ、里芋、長芋がおすすめです。
少し手に入れにくいかもしれませんが、「菊芋」にも水溶性食物繊維がたっぷり含まれていることで話題になっています。
ちなみに、「不溶性食物繊維」は水分を吸収してふくらみ、腸を刺激して便通を良くしてくれるので腸内環境を整えることができます。
食物繊維といえばお通じ改善、というイメージがあるかもしれませんが、それは不溶性食物繊維の働きだったんですね。
不溶性食物繊維は、野菜や穀物、豆類に多く含まれています。
野菜の中ではごぼう、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草、たけのこに含まれています。
なお、ごぼうには「水溶性食物繊維」も「不溶性食物繊維」も豊富に含まれているので、どちらも摂りたい方にぴったりの食べ物です。
大豆製品
植物性たんぱく質には、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
そこで食卓に取り入れたいのが、豆腐や納豆などの大豆製品です。
とくに納豆に含まれる酵素「ナットウキナーゼ」には血液サラサラの効果もあるので、一石二鳥!
豆類のほかで言えば、野菜ではアスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツなどにも植物性たんぱく質が含まれています。
ポリフェノールを含む飲み物・食べ物
ポリフェノールは植物由来の苦味や色素の元となる抗酸化物質で、自然界に8000種類以上あると言われており、中には中性脂肪やコレステロールを減らす効果がある成分もあります。
例えば、カテキン・ウーロン茶ポリフェノール・カカオポリフェノールなどがこれに含まれます。
食事のお供にはぜひ緑茶、(無糖の)紅茶、ウーロン茶を選んでみましょう。また、最近よく見かける「中性脂肪値を下げる」と書いてあるトクホ系の飲料を活用するのもおすすめです。
チョコレートも、ミルクや糖分がたっぷり入っているものはNGですが、カカオ70%以上のものを適度に食べるぶんには問題ありません。
アルコールを飲む場合は、量はほどほどにしたうえで、ポリフェノールを多く含む赤ワインを選ぶとよいでしょう。
長く続けられる方法がベスト!
食事の改善は、一朝一夕で効果が出るものではありません。
最初は意識して少しずつ取り入れて、そのうちそれが自然になり、習慣になることでようやく効果を発揮してくれるものです。
基本の腹八分を守りながら、ここで紹介した食べ物を積極的に取り入れつつ、時には好きなものを楽しく食べて、無理なく続けていきましょう。