サプリメントの上手な使い方
普段何気なく飲んでいるサプリメント。そんなサプリメントにも正しい飲み方があることはご存知でしょうか。
実は、飲み方次第では効果が十分に発揮されないことがあったり、体に悪い影響を与えるケースもあります。
健康のためにも、ぜひ正しい飲み方を知っておいてくださいね。
まずは各商品の説明をしっかり読む
どんな商品にも共通して言えるのが、「説明をしっかり読む」ということです。
各企業が、パッケージの裏面やパンフレットに飲用時の注意点を表記しています。
それを読んでなくて健康を害してしまった…なんてことにならないよう、まずは書かれている説明を読んでから利用しましょう。
サプリメントを飲む回数
サプリメントを飲む回数には、特別なルールはありません。
しかし、1度にまとめて1日の摂取量を飲むより、複数回に分けて摂取することが適しているサプリメントもあります。
例えば、ビタミンBやCといった水溶性のビタミンは、水に溶けやすく、体内に2〜3時間程度しか留まらないので、1度に大量摂取しても効果が低いといわれています。
そのため、できるだけ朝、昼、夜などに分けて摂ることが理想的です。
飲み方のアドバイスは、各企業の商品ページに記載してあることも多いので、ぜひ一度チェックしてみましょう。
サプリメントを飲むタイミング
サプリメントは、摂取する量(粒数や本数)は定められていますが、摂取時間は定められていないので、いつ飲めばいいか迷った経験はありませんか?
サプリメントは医薬品ではないため、飲むタイミングや時間帯が定められているわけではありませんが、摂取する成分・目的によっては、効果的なタイミングもあります。
基本的には、胃の負担になりにくいように、食事の後に飲むことがおすすめされていることが多いです。
食事をすることで消化器官の働きが活発になり、食べ物から得られる栄養とサプリメントの栄養の組み合わせで、効果がより高まり吸収率がよくなるケースもあります。
その例外として、例えば、血糖値対策としてイヌリンなどの「水溶性食物繊維」をサプリメントで摂取する場合。
イヌリンなどの「水溶性食物繊維」は食事に含まれる糖質をガードしてくれる役割を持つため、血糖値対策をするのであれば、食事の30分ほど前に飲むのが効果的です。
また、睡眠サプリなどの中には、就寝前のタイミングでの摂取が推奨されているものもあります。
これからいくつか例を紹介していくので、どのタイミングに摂取したら一番効果を発揮してくれるのかを確認して、上手にサプリメントを活用してくださいね。
ビタミン類は食事の後がおすすめ
他の栄養素との摂取で吸収率が高まるため、マルチビタミンサプリなどのビタミン類サプリメントは、食事中や食後すぐに飲むのがおすすめです。
食物繊維は空腹時や朝がおすすめ
食物繊維のサプリメントは基本的にどのタイミングで摂取しても問題ありませんが、腸が動いていない空腹時や朝に飲むことで、腸を刺激することができ、その結果蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、通便を促進する効果が得られるでしょう。
ただ、お腹がもともと弱めの方は、空腹時に摂取することで体調に影響が出てくるかもしれません。無理せず、少ない量から試すなど調節してみましょう。
アミノ酸は食事と混ざるのを避ける
体や筋肉をつくる主成分のアミノ酸は、食事と一緒に摂ると効果が半減してしまいます。
空腹時、もしくは食前30分、食後2~3時間がおすすめです。
また、スポーツの直後の摂取で、疲労回復効果も期待できます。
カルシウム・マグネシウムは朝食前、昼食前、就寝前がおすすめ
カルシウムやマグネシウムは、食後すぐに飲むと消化不良を起こす可能性があるので、食後は2~3時間あけるようにしましょう。
また、カルシウムとマグネシウムのバランスを維持することは大切です。マグネシウムが低下する午後3~5時頃でもいいでしょう。
コラーゲンは夜寝る前がおすすめ
女性の味方、コラーゲンは、夜寝る前に摂取するのがおすすめです。就寝中の22時~2時頃までの間が、成長ホルモンのゴールデンタイムで、お肌の新陳代謝が活発に行われます。
またマッサージで血流が良くなっている状態時も効果的です。
サプリメントを飲む時に注意したい3つのこと
サプリメントの飲み方によっては、効果が十分発揮されない場合があります。知らないまま良くないとされる飲み方を続けているかもしれません。
体に悪影響を与えないためにも、しっかりとポイントを学んでいきましょう!
ここでは、サプリメントを飲む時に注意したい3つのことについてご紹介していきます。
すぐに実践できるものばかりなので、ぜひやってみてくださいね。
注意したいこと1:必ず水やぬるま湯で飲む
基本的にサプリメントは、水またはぬるま湯で飲むようにしましょう。
サプリメントに含まれる栄養素のなかには、コーヒーや緑茶などと一緒に摂ることで、吸収が阻害されてしまうものもあります。
例えば、鉄分はカテキンによって吸収が阻害されてしまいますし、眠りを誘うサプリメントとコーヒーなどカフェインの強い飲み物の同時摂取は、効果を弱めることが指摘されています。
そんな心配をしないためにも、水やぬるま湯で飲む習慣を身につけましょう。
注意したいこと2:適量を守る
サプリメントの1日の摂取用量は、必ず守るようにしましょう。サプリメントは健康補助食品ですが、飲めば飲むだけ良いというものではありません。
むしろ、過剰摂取は体に悪影響を与えるおそれがあります。
例えば、脂溶性ビタミンは過剰に摂取すると体内に蓄積され、吐き気や頭痛などの副作用を起こす可能性があるといわれています。
注意したいこと3:薬との飲みあわせに気を付ける
組み合わせによっては、相互作用により、医薬品の効果を強めたり弱めたり、副作用が強まったりすることがあるといわれています。
特に、薬を処方された際に「薬を利用している間、この食べ物は食べないでください」と指定がある場合は要注意です。
その食べ物に含まれている栄養素がNGで、そのNGの栄養素がサプリメントに含まれていることがあります。
少しでも心配な場合は、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。
正しい知識を持って、サプリメントを上手に活用する
サプリメントの上手な使い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
なんとなく飲んでいて効果がいまいち分からない…と思っていたサプリメントも、飲み方を変えたらまた違う変化が起きるかもしれません。
まずは各商品の説明をしっかり読んで、上手にサプリメントを活用してくださいね。